理学部案内2026
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主な研 究 分 野形 態 形 成 領 域生 態?環 境 領 域生 理?適 応 領 域 細 胞 から個 体 まで生 物 の 形 の 不 思 議 を解 明 する広 い 視 野 で 環 境と 生 物 群 集との 関 係 や 進 化を 考える生 物 が 生きの び るため に刺 激 に 反 応 するしくみを 探 る理学部HP(生物学コース)コースHP 左:コーンスネーク胚の神経系右:サイコクカマアシムシの後期胚生殖器官をつけたゼニゴケ(左:雄株、右:雌株)植物生理学分野では、植物が乾燥や高温?低温、塩害などの環境に適応する仕組みや、植物の体作りを制御する仕組みについて、進化的観点も交えて研究しています。シロイヌナズナやゼニゴケなどを用いて、生理化学的、分子生物学的およびゲノム科学的手法により研究を進めています。生態毒性学分野では、化学物質をはじめとした様々な環境要因が水生生物に及ぼす影響について研究しています。動物発生学分野では、アフリカツメガエルの変態期に起こる各器官の組織変化について形態学的、あるいは細胞学的側面から調べています。進化形態学分野では、昆虫の胚を用いてその発生様式と進化を明らかにする比較発生学的研究や、脊椎動物の脳の起源と多様化に関する進化発生学的研究を行っています。植物形態学分野では、植物ホルモン、環境応答や木化のしくみ、細胞骨格などについて顕微鏡観察や生化学的?分子生物学的手法により研究しています。生態?進化学分野では、森林や河川、沿岸域といった野外における生物間関係や生物と環境との関係を解き明かす生態学研究に取り組んでいます。環境毒性学分野では、魚類?鳥類?水棲哺乳類など多様な動物種を対象に、環境汚染物質による毒性影響やその分子機構の解明とリスク評価に取り組んでいます。分子生態?保健分野では、河川?サンゴ礁生態系に暮らす無脊椎動物の生物多様性や、感染症制御をはじめとするワンヘルスについて、ゲノム解析を用いて追究しています。 川の中の景色は分子から個体、あるいは生態系にいたるまでのさまざまなレベルでの研究が行われています。このあるいは微生物および植物や動物といったさまざまな側面からのアプローチによる生物学を学ぶことができ、それにより自然、生命についての豊富な知識を得ることができます。また、自然と人間とのかかわりについても、高度な専門的知識を得ると同時に包括的な理解を深めることができます。生物学コースの教員の研究分野は、主に3つの領域からなっています。それぞれの領域では、独自の視点に立った研究はもちろんのこと、他の領域との境界となる分野の研究も行われ、全体として研究体制は、そのまま学生に対する教育にも生かされています。すなわち、学生は分子から生態系、15 Biology分 子レ ベ ルから生 態 系 にいたる 、生 命 現 象を包 括 的 に 理 解 する 。生 物 学コース

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